「里山」とは、都市部あるいは農村部の集落部分と、原生自然(主に山の中)の中間に位置し、集落とそれを取り囲む二次林、農地、ため池、草原、人間が管理している森林などを含む地域全体を指しています。
完全に自然のままでもなく、人間が完全に入り込んで管理してるわけでもありません。適度な人間の介入と管理によって動植物が増え、豊かな生態系を保持し【生物の多様性を保全する“場”】として、人間はその豊かな自然を、自分たちの暮らしに役立ててきました。
里山は人間が適度に手を入れた地域なので、最後まで人間が管理し続ける使命があります。もし放棄すれば、たちまち廃れるどころか、悪影響をおよぼすことにもつながるでしょう。
自然界における生態系にとって、里山の存在は欠かせない環境であり、現在、絶滅のおそれのある種の半分以上は里山に生息していると見られています。